発表会

第33回発表会開催

去る8月18日・19日、彩の国さいたま芸術劇場小ホールにおいて、第33回発表会を開催しました。前回から僅か8ヶ月という短い準備期間でしたが、関係者の皆様のご協力を得て無事終了することができました。

 

第1部

第1部ピアノ独奏では、夏休みの不規則なリズムの中で練習時間の確保が難しかったと思いますが、それぞれが何とかやり遂げました。

 

今回の演奏から感じたことは、基礎力の他に表現に欠かせないのは息づかいつまり呼吸感であるということです。作曲者と同じ呼吸をしながらフレーズを演奏していくことができると実に自然な音楽になります。クラシックに於いては作曲者が現存しない以上確かめる術はありませんが音楽が違和感なく自然な流れであれば、恐らくそれが作曲者の意図する息づかいである筈です。どんなに練習しても指がうまく運べない、ダイナミクスがイマイチ自然に表現できないなどの問題はこの呼吸感によって解説される可能性が高いと思いました。

 

もう一点、アコーギク(緩急法)についてですが、ピアニストを真似て只むやみにテンポを揺らしても何処かおかしいとき、裏付けとなる拍子感が欠如していることが原因です。拍子感を損なわず、アコーギクを行うとナチュラルな流れが作り出せます。基礎となる音楽的要素を損なうことなく、しなやかな音楽づくりをしてほしいと思います。

 

第2部

第2部では、異色のゲスト YOUBOX 氏をお招きし、ヒューマンビートボックスを楽しんでいただきました。 YOUBOX 氏はひとりの声で5,6種類の音を操る凄腕の持ち主で、楽しいトークも加わり観客の心を一気に惹きつけました。

 

プログラムは「ピンクパンサー」にはじまり「My Favorite Things」の後MCにてビートボックスの歴史etc.みんなで参加コーナーでは観客がビートボックスを体験演奏し YOUBOX 氏とのコラボを楽しみました。中でも飛び入りで参加した生徒さんと「戦場のメリークリスマス」でのピアノとビートボックスの即興セッションは大いに盛り上がりました。

 

ステージ以外で披露していただいたマイクなしの【生ヒューマンビートボックス】のパフォーマンスのサービスには子どもたちもスタッフも大喜びでした。

 

第3部

第3部のミニミュージカルでは、ロングヒットを続けているハリーポッターシリーズの第1作「ハリーポッターと賢者の石」を上演しました。

 

 

この演目は14年前にも上演しましたが、今回はシナリオこそ少しの手直しで使用しましたが、Ele音源も総て製作し直し演出もかなりグレードアップしました。昨年から活躍のパパグループにママグループも加わったトーンチャイムの演奏や、ラ・ルーナの皆さんによるコーラス、セミプロのようなキャストの台詞回し、今やプロとして活躍中の横内小春さんのチューバも加わり充実した作品になりました。 

 

冒頭で登場する超リアルな ”ヘドウィグ” 、”みぞの鏡” に ”クリスマスツリー”、”寮の旗” など、大道具、小道具のクオリティーの高さに圧倒されました。

 

アンサンブル演奏は4年生から参加します。経験を積んだ生徒たちは、全体の音楽がよく聴けるようになり、アンサンブルの中の自分の役割をよく果たしていました。かわいい歌声とパフォーマンスを披露してくれるグループは、今回小さな子どもたちが多くまとめるのに苦労しましたが、本番はバッチリ決めてくれました。誘導係のお母様方、お疲れ様でした。

 

第4部

2日目の第4部は高校生以上の皆さんによるピアノ独奏です。落ち着いた雰囲気の中で演奏を披露しました。第4部は演奏歴10年以上のベテラン揃いですが、特に大人の方は、お仕事をしながら大変な努力をされての出演でした。「ハリーポッター」の中では ”みぞの鏡” が登場しますが、物語の中では自分の奥底にある強い望みを映しだす鏡ということですが、一人一人のピアノ演奏は演奏者の背景や人となりを映しだす鏡のようでした。

 

 

それぞれが色々な想いで取り組んだこの時の自分を映しだし、二度と同じ演奏は出来ないでしょう。毎年のステージが皆さんの貴重な1ページ。こんな大切な瞬間に立ち会えることが指導者の喜びです。益々の成長を願っています。

 

さいごに、お手伝いいただいた皆さん、ほんとうにありがとうございました。

 

 

 

森下富未